今回は、意外と知られていない【パネル印刷】や【等身大パネル】の加工について解説します。
展示会やイベント、店頭販促などで活用されるパネル印刷ですが、その仕組みや加工を理解することで、
よりコスト面、美粧性に優れた仕様で制作できます。
パネル印刷とは?
【パネル印刷】という名称はよく使われますが、実際にはパネルに直接印刷するわけではありません。
(※ダイレクトプリンターを持つ企業では直接印刷も可能)
当社では、印刷紙をスチレンボードに貼り付け、化粧断ち(カット)しています。

パネル印刷に使用する用紙の種類
主な用紙は、以下の2種類があります。
- 半光沢紙(コート系)
・発色が良く、鮮やかな仕上がり
・写真やグラフィックを美しく表現 - 合成紙(マット系・紙ではなく化成品)
・耐水性があり、屋外使用にも適している
・光沢が無くマット系、落ち着いた仕上がり
パネル印刷の種類と厚みの選び方
スチレンボードは、使用用途や設置場所に応じた厚みを選ぶことが重要です。
- 5mm片面
- 5mm両面
- 7mm片面
- 7mm両面
特にA1(594×841mm)以上の大判サイズには、7mm厚のパネルを推奨しています。
厚みがあるほど強度が増し、反りにくくなります。
大判パネルの反りを防ぐポイント
スチレンボードの弱点のひとつが「反り」”乾燥””湿度”が原因で発生します。
冬場の暖房やエアコンの影響を受けやすいです。
特にスチレンボードに貼り合わせしている紙は、湿度の変化で伸縮する性質を持つため、乾燥によって紙が伸縮し貼り合わせているパネルが引っ張られ、反りが発生しやすくなります。反りを防ぐためには、以下の対策が有効です。
✅ 厚みのあるパネルを選ぶ(7mm推奨)
✅ 両面同仕様の加工を選択する(片面よりも安定)
✅ ラミネート加工を施す(湿度の影響を軽減)
✅ アルミフレーム加工で補強する(強度アップ)
オプション加工で使いやすく!
パネル印刷をより便利に活用するための加工オプションもご紹介します。
1. ラミネート加工(印刷面の保護&反り防止)
印刷面を保護するために、以下のラミネート加工が可能です。
- グロス(つやあり) … 鮮やかで高級感のある仕上がり
- マット(つやなし) … 反射を抑え、落ち着いた仕上がり

2. 二つ折り加工(持ち運びや収納に便利)
大判サイズのパネルを折りたたんでコンパクトに収納・運搬できます。
3. パネルつなぎ加工(大型サイズ対応)
1枚のスチレンボードでは作れない(1800×900㎜、1200×2400㎜以上)のサイズも
2枚以上のパネルをつなぎ合わせることで、特大サイズのパネルを作成可能。
4. アルミフレーム加工(耐久性アップ)
パネルの周囲にアルミフレームを取り付けることで、強度を上げて反りを防止できます。
まとめ:最適な仕様で高品質なパネル印刷を!
パネル印刷は、展示会・イベント・店頭販促・等身大パネルなど、さまざまなシーンで活躍します。
発泡パネルの反りを防ぎ、美しい仕上がりを長持ちさせるために、
✅ 適切な厚みを選ぶ
✅ ラミネート加工を活用する
✅ アルミフレームで補強する
といった工夫を取り入れましょう。
当社では、お客様の用途や設置環境に合わせた最適な【パネル印刷】をご提案いたします。
✅ 大判印刷 ✅ 等身大パネル ✅ 展示会・イベント用パネル
など、パネル印刷に関するご相談はお気軽にお問い合わせください!