A4スタンドパネルは、店舗やイベント会場での告知や装飾、商品の説明など、幅広い場面で活用される便利な販促ツールです。その使いやすさから販促の現場でよく利用される一方で、実際の製造工程を知っている人は意外と少ないのではないでしょうか?
この記事では、「販促ツールとしてのA4スタンドパネル」の製造方法や、製造ロット(大ロット・小ロット)による違い、そして注意点について詳しく解説します。
A4スタンドパネルは、主に「大ロット(500枚以上)」と「小ロット(1~数百枚)」の2つの加工方式で作られます。それぞれの特徴と加工方法を以下で説明します。
大ロット(500枚以上)の製造工程
- 印刷様式: コート紙(135kg)をオフセット印刷で大量に印刷。
- 貼り込み: 水糊を使って印刷物をスチレンボード(素板)に貼り付け。
- カット: スリッターという機械でA4サイズにカット。
- 仕上げ: 裏面に紙脚を貼り付けて完成。
この方式では効率よく大量生産が可能で、特に500枚以上のロットに適しています。
小ロット(1~数百枚)の製造工程
- 印刷様式: インクジェットプリンターで出力メディアに直接印刷。
- 貼り込み: 粘着パネルに出力メディアを1枚ずつ手作業で貼り付け。
- カット: サンプルカッターでA4サイズにカット。
- 仕上げ: 裏面に紙脚を貼り付けて完成。
この方式は小ロット生産や多品種少量生産に適しており、短納期にも対応可能です。
製造方式の選択基準と注意点
大ロット・小ロットのいずれの方式を選ぶかは、主に「生産枚数」と「コスト」を基準に決まります。ただし、それぞれには以下のようなメリット・デメリットがあります。
メリットとデメリット
方式 | メリット | デメリット |
---|---|---|
大ロット(オフセット印刷) | 低コストで大量生産が可能。 | 少量生産ではコストが割高。 |
小ロット(インクジェット出力) | 小回りが利き、多品種対応が容易。 | 大量生産には不向きでコストが高め。 |
色味の違いに注意
大ロットと小ロットでは、印刷方式の違いから「色味や印刷表現」に若干の差が生じることがあります。特に、同一の販促ツールで異なるロットでの制作をする場合は、以下の点に注意が必要です。
- ブランドカラーやロゴの色味を統一する場合は、1つの印刷方式に統一する。
- オフセット印刷とインクジェット出力では微妙な差が出るため、色味にこだわる場合は専門業者に相談。
仕上がりの確認と製造ノウハウ
完成したA4スタンドパネルの仕上がりは、大ロット・小ロットいずれの方式でもほぼ同じです。ただし、パネルの素材や表面加工によって微細な差が生じることがあります。以下は、よくある表面加工の種類です。
- 光沢加工: パネルに光沢を加え、高級感を演出。
- マット加工: 反射を抑え、落ち着いた印象を与える。
販促ツールとしての活用のヒント
A4スタンドパネルは、店頭ディスプレイやイベント告知に最適な販促ツールです。製造方法や表現技法の違いを理解することで、より効果的な販促物を制作できます。気になる方はぜひ店頭の販促物を観察してみてください。微妙な違いを発見することで、次の制作の参考になるかもしれません。
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