進行:製作仕様の要望から、独自にできるコストダウン方法での提案
今回は等身大パネルの製作をする際に、ADCだからできるコストダウンの秘密を実際に相談から製作まで行った事例を元に紹介いたします。
タイトルにあるように、H2100×W800㎜以内の等身大パネルのご相談をいただきました。
デザインは有名で人気のある野球選手だったため、1枚モノ(印刷の分割を無し)で製作したいという要望でした。また、数量が50体~150体と多いため、案件としては相見積もりとなっており、仕様だけではなくコスト面が進行の条件となった案件の事例紹介をいたします。
※写真はイメージです。
このようなケースの場合は、数量面や仕様面を考慮するとにインクジェット出力の製作がベストになり
インクジェット出力→ラミネート加工→粘着パネルに出力紙を貼り込む→形状カット→自立脚付け
といった工程で製作する流れが基本となります。この中で一般的にコストダウンを目的とした場合だと
”インクジェット出力”の用紙を安価なものに変更をする。”ラミネート加工”を印刷面にキズが出てしまうのを覚悟で無しにする。自立用の脚を簡易的にするなどといった手法があります。
そうではなく、ADCは”粘着パネルに出力紙を貼り込む”の工程でADC独自のコストダウン方法があります。
ポイントは使用する粘着パネルのサイズです!
一般的に販売されている粘着パネルのサイズは下記が主となることが多いです。
- 3×6判 1820×910㎜
- 4×8判 1200×2400㎜
- 大判サイズ 1050×2000㎜
- B0判 1500×1050㎜
上記のサイズから、2100×800㎜を1枚モノで製作しようとするのであれば、必然的に4×8判の1200×2400㎜のスチレンボードを使用して製作を行います。4×8判のスチレンボードは大判サイズに対応できる便利なサイズですが、1枚の単価も他の板に比べて高くなります。また、かなりの端材がでてしまうため、1枚当たりのコストとして捉えると高く感じてしまう事もあると思います。
しかし、ADCはスチレンボードを自社で製造することが可能です!
今回ご相談をいただいた 800×2100㎜用として、900×2130㎜という特別サイズのスチレンボードを製造するという提案をいたしました。
下記が実際にパネルを製造している機械の写真です。
特別サイズのスチレンボードで製造した場合だと、余ってしまう端材もなく1枚当たりの金額も抑えられるようになりコストダウンに繋がります。この製造工程が、製作を進行する決め手になりました。
このように、スチレンボードを自社で製造可能なため、大きいサイズの等身大パネルでもコストを抑えて製作が可能になります。また、抑えたコストの分で自立の脚を屋内用→屋外用といった耐久性のあるものに変更をしたり、もっと台数を製作して展開したいといったご要望もお応えできます。
成果:販促予算を有効活用化につながる
今回は等身大パネルの製作相談から、コストダウンの提案に繋がったのをきっかけに、
仕様の質を高めたり、製作台数を増やし多店舗展開したりと決められている予算の有効活用化に
繋げることができました。
発見:オリジナルサイズでの製作について
今回の事例から、弊社で粘着パネル(スチレンボード)を自社で製造が可能です。
その旨をしっかりお伝えできていなかったのではないのかと実感しました。
コロナ禍の時と比べると、イベントの制限もなく多く開催されております。
インバンド需要が高まる中で店頭でのアイキャッチなどで等身大パネルの製作を考えている方も多いかと思われます。
私たちアサヒ・ドリーム・クリエイト株式会社であれば、ご希望のサイズや仕様など
独自のノウハウで皆様にお役に立てれると考えておりますので、お気軽にお問い合わせください。